ATEN JAPANが発売する国内正規品ですが、英語パッケージのままの輸入品です。中に日本語のものは一切入っていません。日本語マニュアルおよびマウス/キーボードとの互換性を改善するファームウェアは、ATEN JAPANのサイトから手に入ります。ファームについては、ATEN米国サイトの方が、2016年版の最新のものがおいてあります。CS692は、HDMI対応でディスプレイEDIDエミュレーション機能を搭載した唯一のケーブル一体型CPU切替機です。エレコムから出ているものは本製品のOEMでしょう。以前はサンワサプライからもOEM版(手元スイッチ無し版）が出ていました（販売終了）。高性能CPU切替機は、だいぶ前かATENのOEMばかりになっています。OEM版ではなくオリジナルのCS692を選ぶ理由は、ファームウェアアップデートが受けられるからです。CS692は2010年の発売ですが、最新のファーム更新は2016/3/4で、マウス・モニタ・キーボードとの互換性改善調整が続いています。これは万が一のときのための保険です。OEMモデルはファーム更新できません。CPU替機にはディスプレイEDIDエミュレーション機能が必須です。エミュレーション昨日がないと、裏起動時に解像度が狂ったり、切り替え時にモニタを切断検知して、マルチモニタ環境ではデスクトップの状態が変わってしまったりします。一方、本機のキーボードエミュレーション機能は、専用ドライバを使用するマウス/キーボードを利用する場合に、マウスが反応しない等の問題を起こすことがあります。自分もその一人で、出荷時の状態ではマウスが反応しないので、キーボードエミュレーション機能を無効にしました。SCRLK→SCRLK→n→Enterで有効/無効を切り替えられます。エミュレーションを切ると、切り替えの都度、切断・再認識検知してピンポロピンポロうるさいです。本製品の弱点の一つは耐久性でしょう。手元切り替えスイッチのコードは細く今にも切れそうで、スイッチは精度が悪く３回に１回は押し下げたまま戻って来ません。肝心の回路の方も、購入して2年で映像に赤や緑の光点が多数表れるようになりました。この映像ノイズは前モデルCS682のサンワサプライOEM版でも経験しており、そのときは1年以内だったので交換いただきましたが、CS692でも同じような問題が起きるということは、耐久性上の問題があるのだと思います。2014年1月購入品の故障が発覚したため、2016年3月に再度購入しましたが、今度来たものは手元切り替えスイッチの精度が良くなっており、押しても戻ってこなくなることはありません。あとは、映像回路が少しでも長持ちしてほしいところです。